塞翁が馬
自粛生活が長引くにつれ起きた生活の変化というと、よくYouTubeを見るようになったことだ。逆にテレビを見なくなった。
もともとテレビはBSのランニングや登山関連のいわゆる特定の人の為に作られたものしか面白いと思わなかったし、最近の地上波はコロナ関係ばかりでうんざりしてしまう。視聴率の為に作られる最大公約数的なウケを狙った番組にも興味はない。
YouTubeというのは、特定の人の為に作られている動画がたくさんある。テレビというメディアではあまり選択されない内容だ。例えば一眼レフでいかに良い作品を撮るかに特化したチャンネルや、コーヒーの楽しみ方に特化したチャンネルなどだ。これらは基本的に個人が制作したものだ。
山中教授が卒業生に塞翁が馬の話をしていた。
中国の故事より
ある村の老人の飼っている馬が逃げた時、村人は哀れんだが老人は「これは幸せの予兆かもしれない」と思うようにした。数か月後、その馬が見事な駿馬を連れて帰ってきた。
村人がお祝いにいくと、老人は「これは災いになるだろう」と言った。
しばらくすると老人の子がその駿馬に乗り落馬して足を折った。村人は同情したが、おかげで兵役を免れて命が助かったという話だ。
一見「幸福」と思えることが、後に「不幸」となることもあり、またその逆もある。物事に一喜一憂せず人生を生きなさいという意味だ。
厳しい状況が続く今、塞翁が馬の精神で乗り切っていきたい。
山中教授といえばiPSの他に、ランナーであることも有名ですね。
今回山中教授が自身のホームページで提唱したランニングエチケットが瞬く間に一般のランナーに広がったことを見ると、ランナーは人一倍山中教授に対して尊敬の念を抱いているのだなと感じた。