豆と自然

コーヒー豆の焙煎、販売の開業を目指す。まだ何も始めていない。コーヒーと山とランニングが好き。

ランニングって良いよね 1 〜なぜ走りはじめたのか〜

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connecting the dots
 
Appleの創業者であるスティーブ・ジョブズスタンフォード大学で行ったスピーチはあまりにも有名です。
 
私は大きな目標というものをあまり持ちません。将来の夢は何か?と自分に問い続けても答えが見つかったことはありません。
 
一方で、今取り組んでいることに対して「もう少しこうしたい」「次のステップではこういった形にしたい」ということは明確に設定することができます。次のマイルストーン(dots)は見えているのです。
 
遥か先のdotsを目指して取り組むことのできる人もいるでしょう。しかし私は最も近いdotsを見つけて結んでいくことしかできません。そしてその様にしてこつこつと目の前の点を結んできたのがランニングです。
 
「いい加減に痩せないとなぁ」と思ったのが私が走りはじめたきっかけです。就職を機に関西から東京に出てきて3年ほど一人暮らしをしていました。ろくでもない食生活をおくってきた私は結婚を機にまともな食事を摂るようになると、もの凄い早さで肥えていきました。運動でもしてダイエットしないといけないなと思い、走りはじめた訳です。初めの一歩はものすごくありふれた理由からでした。
 
走ることに少し慣れてくると「もう少し長い距離を走ってみたい」と思うようになりました。今週は5km走れたから次は8km走ってみよう。来月は10km走ってみようといった具合に。
 
なぜそんな前向きに走ることを楽しめているのか?と思われる方もいるかもしれません。走るのなんて大嫌いだという方も多いでしょう。実は私も走るのは好きではありませんでした。なぜなら幼い頃から「走らされてきた」からです。小学校の体育の授業や、学校行事のマラソン大会では走りたくないのに無理やり走らされてきたのです。走る距離も、タイミングも全て決められていました。多分それが嫌いになってしまった理由でしょう。
 
今は誰にも指図されずに、走りたい時に自由気ままに走っています。同じ走るという行為でもその楽しさは全然違います。今は走るのが楽しくて仕方ありません。
 
週末に走るという習慣が板についてきた頃、マラソン大会に出てみたいなと思うようになりました。まずは短い距離からと思い軽井沢のハーフマラソンにエントリーしてみました。(新緑の軽井沢を走るとても気持ちの良い大会です)前日は軽井沢のペンションに泊まっていたのですが、緊張のあまりなかなか寝つくことができません。仕事でも前日にこんなに緊張することはありません。初めてのハーフマラソン、15km以上走ったこともない、はりきって練習をしたせいで少し膝が痛い、更に寝不足という最悪のコンディションでしたが、なんとか完走することができました。この一連の体験(目標に向かって練習し、それを達成する。仕事と違い上司や同僚の目を気にすることなく自由気ままに取り組める)が私のランニングへの愛を更に強めていくことになりました。次はフルマラソンに挑戦しよう!次は4時間切りを目指すんだ!次はサブ3.5だ!といった具合にのめり込んでいったのです。
 
振り返ってみると、別にフルマラソンを完走することを目指して走りはじめた訳ではありません。ほんの小さな目標の積み重ねが今の自分を作り上げてきたのです。(今はサブ3.5、UTMF完走を目指しています)これからも同じように少しずつ目標を高くしながら走っていきたいと思います。