豆と自然

コーヒー豆の焙煎、販売の開業を目指す。まだ何も始めていない。コーヒーと山とランニングが好き。

山中伸弥先生に、人生とiPS細胞について聞いてみたを読んで

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芦田愛菜さんが映画「えんとつ町のプペル」で主人公ルビッチの声優を演じられています。この映画の予告編でのルビッチ(芦田愛菜さん)の台詞に感動しました。
 
予告編なのに感動したのです。
あまりにも芦田愛菜さんの台詞に託した感情に迫力があったからです。
「ひとつの台詞でこんなに人の心を揺さぶることができる芦田愛菜さんは天才だ」と感じました。
 
そして子育て真っ最中のパパとして、芦田愛菜さんを天才に育てた環境はどの様なものだったのだろう?と気になりました。
 
読書家であることは知っていたので、どの様な本を読んでいるのかググってみると、心震えた一冊として「山中伸弥先生に、人生とiPS細胞について聞いてみた」という本を紹介されている動画を見つけました。
 
私も尊敬する山中伸弥先生の本だ!とますます興味が湧いて来ます。
山中先生はノーベル賞を受賞するほどの研究者である点は勿論、ランナーであること、マラソンへの考え方が非常に私に似ているということを知って勝手に愛着を持っていました。
 
芦田愛菜さんは本書で山中先生が「塞翁が馬」について語るところが、特に心に刺さったと仰っています。
若干9歳の時に読んで「塞翁が馬」が心に刺さる芦田愛菜とは何者だ!?と思い、改めてその天才ぶりに驚かされました。
 
中国の故事 塞翁が馬についてブログを書いたことがあったので良かったら見てください。
 
さて、私が本書を読んで大きなビジョン(目標)を掲げて、それを羅針盤にして人生を歩むことの大切さを学びました。
 
山中先生は、父の様に難病に苦しむ患者を治すことができる医者になりたいと志し、医療の道へ進まれました。
(お父様が難病を患いお亡くなりなられたという経験をお持ち)
 
 
これがいわゆる大きなビジョンであり目標です。
 
大学卒業後に一時は臨床医を目指すも、鬼より怖い上司にひどい扱いを受けたことや、外科医で治せない難病がたくさんあるという経験を目の当たりにし、臨床医目指すことを諦めます。
 
そして基礎医学(研究職)の道へ進まれるのです。
それからアメリカで順調に研究に打ち込むのですが、帰国後に国内での基礎医学の認知の低さや、環境の悪さを理由に臨床医へ戻ろうと悩まれたそうです。
 
さすがに二回逃げるわけにはいかないと思いとどまり、その後iPS細胞発見の偉業を成し遂げられることになるわけです。
 
大きな目標を掲げ、塞翁が馬の精神で良きことも悪きことも乗り越えてこられたからこそ、成し遂げられた偉業かと思います。
 
 
そんな山中先生の自伝的一冊となっており、iPS細胞についても発見への過程が細かく描かれているため、物語としても非常に面白く、一夜で読破しました。
 
山中先生の研究を少しでも支えられたらなと思いiPS基金へ微力ながら寄付させて頂きました。
 
 
 
ラソンを活用して寄付を募る山中先生の先進的な姿勢も大好きです。
 
しがない市民ランナーとしてこれからも応援しています。