「書く力」池上彰 竹内政明 著 を読んで
文章の書き方って学んだことありますか?
多分私は小学生や中学生の頃、日本語の基礎としての文書の書き方は習っているはずです。
しかし、それ以降文章の書き方を学んだことはありません。
「です ます」と「だ である」が混在しているからこの文章は書き直した方が良い。と指摘されたことはないでしょうか?
遥か昔にその様に教えられたことはあるが、なぜ混在させてはダメなのか?
世の中の文章は綺麗に文体が統一されているのか?
指摘している方も遥か昔に(小学生のときに)そう教えられたからバカの一つ覚えの様にそれに従っているのではないか?
様々な疑問が湧いてきたのでネットで調べてみたところ一概にそういう訳でもなさそうでした。著名な作家が文体を使い分けて表現していることも多々あるとのこと。
なるほど、私は文章の書き方を何も知らない。
その様な経緯で本書を手にした訳です。
こちらの本は文章の書き方という題名になっていますが、文法というよりは表現方法や伝達方法についての記述がメインとなっています。
私がハッとさせられた内容をご紹介致します。
✴︎半径3メートルの出来事を書くべし。自分の経験を書くことは自分にしか書けないものへ繋がる。
✴︎小さい話から入って大きな話につなげると面白い。書くことがない場合でも何でも良いから書き出してみること。少しずつ連想を広げることで文章を作ろう。
✴︎文章に必要な部品は自然と目の前に現れるのではなくて、自分から探しにいかなければならない。それを書き留めて引き出しの中にしまっておく必要がある。
✴︎硬く絞ったお絞りの様に最後にふっと文章を緩めてみる。こんな方法を使ってみると話が読者の心にいっそう沁みる。
✴︎誰に向かって書いている文章なのかを明確にしないといけない。そこのあなたに向かって書いているのだと。
ブログやSNSで一般人が作った文章を読む機会って確実に増えています。
文章でいかに自分の思いを表現し、読み手に伝えるか。
現代人に必須のスキルですね。