豆と自然

コーヒー豆の焙煎、販売の開業を目指す。まだ何も始めていない。コーヒーと山とランニングが好き。

モノ消費とコト消費から考える「豆と自然」のかたち。

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モノ消費からコト消費へなどと言われて久しいが、私の世代(30代前半)ではまさに経験を重視するという価値観を大切にしている人が多いのではないでしょうか。
 
バブルの香りが漂う90年代を生きてきた私にはモノの価値を重視する人の気持ちもわからなくはないですが、ブランド物や高級車など見栄の塊のようなモノに執着するなんて私には無縁の世界です。
 
 
There’s only so much fortune a man really needs and, the rest is just for showing off.
 
− 本当に必要なお金なんて少しだけで良い。残りは全て見栄を張るためのもの。
 
 
映画「フォレストガンプ」で、フォレストの母親が言っていたセリフです。
 
激しく同意するとともに、私は残りのお金を見栄を張るためには使いたくないなと思いました。
 
そんなモノに大金を使うのであれば旅行やコンサートなどの体験や、自己の成長につながる習い事などの経験にお金を使いたいと思います。
 
しかし、私はこれからコーヒー豆というモノを売っていかなくてはなりません。
 
実店舗も持たず、ネット販売のみではたしてコーヒー豆は売れるのでしょうか?
なかなか難しいと思います。
私なら縁もゆかりもないネットショップでモノを買おうと思わないからです。
 
それではどうすれば興味を持って頂けるか?と考えると、やっぱり付加価値として「経験」を提供する必要があると感じています。
 
「コーヒー豆の購入を通して私は○○に貢献している」と思って頂けるような経験を提供する必要があると思っています。
 
少し話が大きくなりすぎているかもしれませんが、アウトドアブランドのパタゴニア1985年以来、自然環境の保護/回復のために売上の1%を利用することを誓約しています。
この精神に惹かれてパタゴニアのファンになっている方もいるのではないでしょうか。
 
私もパタゴニアの製品を買う際、心のどこかで自然環境の保護に役立てていると思うと気持ちが良いです。そういった気持ちにさせてくれるパタゴニアってすごいなぁと思います。
 
コーヒー豆の販売を通して、その収益を同世代のチャレンジしている人や、コロナで大変な思いをしている人達の役に立つようなことに投資していきたいと思います。
 
そして購入してくださる皆様が、その活動に賛同頂けるように活動報告していくことを目指します。
 
豆と自然は、そんな優しいブランドに育てていきたいなぁ。
 
 
 

コーヒー豆の焙煎をしてきたので備忘録をつけておきます。

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コロナ自粛期間にコーヒー本を読みあさり、「家業であるコーヒーショップを継ぐのは私だ」と勝手に先走りブログまで立ち上げたのですが、いかんせん焙煎をしたことがありません。
 
当初は父親の焙煎した豆を父親の喫茶店名でネット販売しようとしていましたが、紆余曲折あり現在は父親が焙煎した豆を私が買い取り、オリジナルブランドとしてネット販売することを予定しています。
 
父親はネットの世界には疎いみたいで、ネット販売に関しては私が担当するということです。
 
今のところ販売する豆に関して私が焙煎をすることは考えていませんが、コーヒー豆に関しての知識は深めていかなくてはなりません。
 
「われわれは人々の幸せは丁寧な暮らしの中にあると信じ、コーヒーや自然を通じてサステイナブルな新しい価値感を皆さまと共有したいと考えています」などと生意気なコンセプトを掲ているのに、焙煎のことを何も知らないなんて恥ずかしいですからね。
 
百聞は一見に如かずということで、早速父親の喫茶店にある焙煎機で焙煎の練習をさせてもらうことにしました。
 
焙煎方法について、以下備忘録を兼ねて記しておきます。
 
①欠点豆を取り除く
少量の豆を盆に広げて、虫食い豆や貝殻豆、異物などをハンドピックしていきます。
これはかなり地味な作業であるが、味や風味にも影響するので丁寧に行いました。

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②焙煎機に投入
あらかじめ焙煎機の温度を100℃に予熱しておきます。そこにハンドピックが完了した豆を投入。
 
③焙煎開始
豆を投入して4分で焙煎機の温度を150℃になる火力で焙煎しました。それ以降は1分ごとに10℃づつ上昇するように火力を調整。豆投入の13分後に取りだします。
 
④荒熱を取り
取り出した豆は高温なので、そのまま放置してしておくと予熱で焙煎が進んでしまいます。
酢飯を冷ます要領でパタパタとうちわで扇ぎ荒熱を取ります。

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④再び欠点豆を取り除く
焙煎後にも欠点豆を取り除きます。品質が劣る豆は早く焦げたり、色合いが薄かったりと火の通りでも判別することができます。
 
 
 
以上が先日私が経験した焙煎の流れです。
 
単純といえば単純な作業ですが豆の種類、温度、湿度など無限の組み合わせがある中で、いかに高い再現性で高品質の豆を焙煎するかという点に関して、気を使いすぎることはないみたいですね。
 
これからは師匠である父のもと、豆選びや焙煎の修行を積んでいきます。
 
ところで、最近NHKあさイチで深煎りの豆(ニコチン酸を多く含む)と浅煎りの豆(クロロゲン酸を多く含む)をブレンドしたコーヒーが健康に良いと特集されていたようです。
美容や老化防止に良いとの事。
 
父親が早速お店であさイチブランドなるコーヒーを提供していたので、一杯頂いたのだが味がちぐはぐでどうも私の口には合いませんでした。
 
ひとつ感じたのは、常識にとらわれず貪欲にいろいろなブレンドを試していきたいと思ったことです。
 
 
 

私が使っているコーヒー器具の紹介

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休日の朝のコーヒーって格別ですよね。
 
気分に合わせて今日はどの豆でコーヒーを淹れようか迷っている時間も好きです。この休日の朝のルーティンをこなすことで仕事のストレスからも解放され心も穏やかになります。
 
私は10年前頃からハンドドリップでコーヒーを飲むようになりました。
めんどくさがりやの私はとにかく簡単に美味しコーヒーが飲めるということを重要視して器具を揃えました。簡単じゃないと長続きしませんからね。
 
壊れて買い直したなど多少のマイナーチェンジはしておりますが、基本的に器具に対しては大きなこだわりを持ってきませんでした。これからは少しずつ新しい器具を買い揃えてトライ&エラーを繰り返しながら自分なりに美味しいコーヒーを追求していきたいと思っています。
 
それではいつも使っているコーヒー器具を紹介させて頂きます。
 
 
【ドリッパー】
 
カリタの樹脂製1〜2人用のものを使っています。
こだわりがあるわけではなく、初めてハンドドリップでコーヒーを飲もうと近所のカルディーで買って以来、約10年間ずっと使っています。こんな安物でも10年使うと愛着が湧いてなかなか買い替えられないですね。
 
 
【ミル】
 
ずっと電動ミルを使っています。手軽で良いです。コーヒー豆を挽くという習慣がない人でも労せず豆を挽くことができるのでおすすめです。シルバーのカップ部を取り外し水洗いができて手入れが簡単な点も気に入っています。
 
 
【電子ケトル】
 
Vitantonioというメーカーのものです。温度設定や保温ができ、コーヒーを淹れるのに適しています。スタイリッシュなデザインもコーヒーを淹れる気分を盛り上げてくれます。カフェを営む父にも紹介したところ、すぐに買って大満足していました。
 
 
 
こんなに安くて簡単な器具でも、とってもおいしいコーヒーを飲むことができるので、ハンドドリップをこれから始めたいという方にはぴったりな器具ではないでしょうか。
 
これからもっともっと色々なスタイルを勉強していかないといけないと思っています。
 
味を追求するのに近道はありませんものね。